試験勉強は早めにはじめる

何を当たり前のことをと思われるだろうが、私はこれで失敗した。病歴要約の締め切りが大体2月。それから試験まで約5ヵ月。病歴要約を仕上げてから試験勉強を行っても十分間に合うだろうと考え、実際に間に合ったのだが、結果的には効率的ではなかった。過去問を一通りするだけで、専門外領域のおぼろげな記憶が再活性化される。専門外領域の基本を思い出すことで、日々の診療や病歴要約のまとめに役立つ

実際、試験勉強をしてから病歴要約の考察の甘さに気付いたりした。これだけで落ちることはないだろうが、後の祭り。また、机上の勉強と実際の臨床の勉強では肉のつき方がまったく違う。再活性化された記憶でコンサルトすると知識が身になるのを感じ、ましな質問もできる。もうちょっと早めに試験勉強をはじめておけばよかったな、という気にさせられた。過去問をさらりと流すだけでよい。暗記ものや調べないと分からない部分は後にまわしてよい。目的は記憶の再活性化だからだ。